2006/10/16 (Mon) ジャン=ポール・サルトル『水いらず』
簡単に、ブックレビューとは呼べないブックレビューを。
この本には表題作を含めて5作品収録されている。「水いらず」「壁」「部屋」「エロストラート」「一指導者の幼年時代」。ほとんどどれも面白かったのだが(「一指導者の幼年時代」は読むのがものすごくきつかった。100ページ程の作品ではあるが非常に長く感じた)、中でも強く惹かれたのは「壁」という作品。わけもわからず(語られず)牢獄に捕えられた男たちが、近づく処刑に恐怖する一夜の物語。こう書いてしまうと何の変哲もない話になってしまうが一度読んでみて欲しい。なんだかすごい。物語が進んでいくうちに、全てが、今まで語られてきたことも、物語を読んで巡らせていた想像も、登場人物の存在も、生きているのか死んでいるのか、何が有って何がないのかとかあらゆる事象が、あやふやというか、曖昧というか、霧に包まれてくる感じ、否、霧に化けてしまう感じがたまらない。読み終わった直後は、胸の中に湧き上がったものが怒りなのか悲しみなのか、笑いたいのか泣きたいのか何が何だか判らない。
最後の1ページまで目を通しても、サルトルは、読み終わった気分にはさせてくれない。これは、5作品どれを読んでも感じたことだ。
以前から好きなカフカも、サルトルも、実存主義という思想が根底にあるらしい。確かに、似た雰囲気がないとは言えないと思う。別に意識しているわけではないが、実存主義を勉強してみるのもいいかもしれない。
サルトルの次は、カルロス・ルイス・サフォン『風の影』の上巻を読み始めた。最近はミステリーとか冒険活劇めいた本を読んでいなかったこともあってとても楽しく読んでいる。
そしてまた積読が増えた。
ジェイムズ・ジョイス『ダブリン市民』
ちなみにこれは新潮文庫版。今まで一度も書店で見かけたことがなかったので思わず買ってしまった。ジョイスも、プルーストやモームと同じく読まなくちゃいけないと思っていた作家の一人。
他にもそう思っている作家は国内外問わず沢山いる。挙げればきりがない。ポスト積読は100冊以上あるんじゃないか、と思っている。
この本には表題作を含めて5作品収録されている。「水いらず」「壁」「部屋」「エロストラート」「一指導者の幼年時代」。ほとんどどれも面白かったのだが(「一指導者の幼年時代」は読むのがものすごくきつかった。100ページ程の作品ではあるが非常に長く感じた)、中でも強く惹かれたのは「壁」という作品。わけもわからず(語られず)牢獄に捕えられた男たちが、近づく処刑に恐怖する一夜の物語。こう書いてしまうと何の変哲もない話になってしまうが一度読んでみて欲しい。なんだかすごい。物語が進んでいくうちに、全てが、今まで語られてきたことも、物語を読んで巡らせていた想像も、登場人物の存在も、生きているのか死んでいるのか、何が有って何がないのかとかあらゆる事象が、あやふやというか、曖昧というか、霧に包まれてくる感じ、否、霧に化けてしまう感じがたまらない。読み終わった直後は、胸の中に湧き上がったものが怒りなのか悲しみなのか、笑いたいのか泣きたいのか何が何だか判らない。
最後の1ページまで目を通しても、サルトルは、読み終わった気分にはさせてくれない。これは、5作品どれを読んでも感じたことだ。
以前から好きなカフカも、サルトルも、実存主義という思想が根底にあるらしい。確かに、似た雰囲気がないとは言えないと思う。別に意識しているわけではないが、実存主義を勉強してみるのもいいかもしれない。
サルトルの次は、カルロス・ルイス・サフォン『風の影』の上巻を読み始めた。最近はミステリーとか冒険活劇めいた本を読んでいなかったこともあってとても楽しく読んでいる。
そしてまた積読が増えた。
ジェイムズ・ジョイス『ダブリン市民』
ちなみにこれは新潮文庫版。今まで一度も書店で見かけたことがなかったので思わず買ってしまった。ジョイスも、プルーストやモームと同じく読まなくちゃいけないと思っていた作家の一人。
他にもそう思っている作家は国内外問わず沢山いる。挙げればきりがない。ポスト積読は100冊以上あるんじゃないか、と思っている。
